新緑と古墳見学 −ひがしね古墳の森林(もり)−
新緑のトンネルが気持ちいいね!
「ひがしね古墳の森林(もり)」は、地元東根地区の住民の皆さんが、「古墳のある森を地域の自然と歴史散策のスポットとして活かそう!」と立ち上がって整備した森だよ。
森の中の道を進んでいくと、西の方には青麻山と蔵王連峰が見えるよ。
東の方には村田町の田園風景。天気が良いと遠くの方には海が見えるんだ!
こんもりとした高まりが見えてきたよ。
古峯神社古墳。長さ39mの前方後円墳だ。
古墳の上には古峯神社の石碑が建てられているよ。集落を守る火防の神様なんだ。
さらに奥へ進むと、ひときわ大きな高まりが見えてくるよ。
夕向原古墳。町内で一番大きい、長さ57mの前方後円墳だ。
大きすぎて写真ではうまく伝わらないけど、行ってみると迫力満点だよ!
夕向原古墳から見た円田小学校あたりの町並みと、蔵王連峰。
きれいな新緑と草花も見られて、楽しい散策だったよ!
(森の中だから、じっくり観察したい人は”虫除けスプレー”を持って行ってね)
じゃあ、またねー!
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蔵王町と村田町の境をなしている愛宕山丘陵上には、古峯神社古墳、夕向原1・2号墳の3基の古墳が確認されています。1996年に考古学研究者による測量調査が行なわれ、墳形と規模が下記のように推定されました。
古峯神社古墳(こぶはらじんじゃこふん) :前方後円墳(全長39m、後円部高3.5m)
夕向原1号墳(ゆうごっぱらいちごうふん):前方後円墳(全長57m、後円部高5.5m)
夕向原2号墳(ゆうごっぱらにごうふん) :円墳(直径24m、高さ2.5m)
また、愛宕神社のある愛宕山遺跡では、2012年に神楽殿再建に先立つ発掘調査で弥生〜古墳時代の貯蔵穴、2013年に参道部分の発掘調査で古墳時代の住居跡を確認しています。周辺には立目場遺跡(前期・中期)、中沢A遺跡(中期)、塩沢北遺跡(中期・後期)など、古墳時代の各時期の集落跡が多く確認されています。
こうした集落跡や古墳の分布から、この地域が当時の人々にとって居住適地であると同時に、支配者層の古墳が築造される重要な場所だったことが分かります。
愛宕神社で例年7月に行なわれる例祭で奉納されている榊流東根神楽(蔵王町指定文化財)について詳しくはこちらをご覧ください。<M>
ひがしね古墳の里めぐり 案内図 プリント用PDF(581KB)
- 2018.06.07 Thursday
- 文化財さんぽ
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- by どきたん