縄文人もリングが好き!?
これは、縄文人が粘土を焼いて作ったリングだよ

5センチくらいの小さなものなんだけど、点々の模様が付けられているね。
これが何に使われたものかは、調査員さんにもナゾなんだって

きっと飾り物で、首から下げたりして身に着けていたんじゃないかなぁ

続けてサイキンのオモシロハッケンをもうひとつ紹介するよ


これは土偶(どぐう)って言って、粘土を焼いて作ったお人形さんなんだ。
腰から上が壊れてなくなっちゃってるけど、二本足とおなかの部分だね。
おなかがぷっくりふくらんでいるのがわかるかなぁ

「お父さんのおなかにそっくり

これはね、おなかの中に赤ちゃんのいるお母さん

「実は、縄文時代の土偶のほとんどは女性をかたどったものと考えられているんだ」
って調査員さんが教えてくれたよ。
今までに谷地遺跡でたくさん見つかったお人形さんもみんなそうなんだって

「元気な赤ちゃんがたくさん産まれて、健やかに育ちますように

ってお祈りしたのかなぁ?
なんだか縄文人って、とってもやさしい心を持っていたみたいだね

じゃあ、またねー!
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縄文時代の遺跡からは、さまざまな用途不明の遺物が出土します。谷地遺跡でも、人をかたどった土偶をはじめ、三角形やリング状、管状の土製品類やミニチュア土器、三日月形やジグザグ形の異形石器などが出土しています。これらが持つそれぞれの意味や使われ方のほとんどは明らかでありませんが、一般的な生活用具と比較して出土する数も少ないことから、祭祀など特別な用途で使用されたと考えられています。そうした遺物の多様さは、縄文人の幅広い精神世界の一端を物語っており、彼らの「こころ」を窺い知ることのできる貴重な資料です。<M>
- 2012.05.22 Tuesday
- 谷地遺跡の調査
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- by どきたん
「やっぱり庶民は縄文好き」でした。